大河ドラマ「麒麟がくる」の第一回「光秀、西へ」の詳細な「ネタバレ」を含んだ、あらすじ、感想記事です。
第一回では、明智光秀(十兵衛)は、鉄砲に興味を持ち探す旅に出ます。
令和、初の大河ドラマ、新しい光秀はどのように描かれるのでしょうか。
第一回あらすじ①鉄砲に出会う十兵衛
天文16年(1547)、室町幕府の権威が衰え、日本中が争いの世になる頃。
明智光秀(十兵衛)(長谷川博己)(敬称略)のいる美濃「明智荘」にも戦乱の波が押し寄せます。
当時の美濃の混乱の中にありました。
美濃国主であった土岐家は家督を巡り争い、斎藤道三(斎藤利政)にその隙をつかれて、美濃の実質な支配者は斎藤道三(斎藤利政)になります。
しかし、土岐家との争いは終わっておらず、また下剋上の過程を良く思わない美濃国衆もいて、美濃も混乱の中にありました。
明智光秀(長谷川博己)は、その斎藤道三(本木雅弘)の家臣です。
そのような中、明智光秀(十兵衛)らは野盗たちの襲撃に遭います。
野盗たちの狙いは美濃の国境「明智荘」。
明智十兵衛光秀らは応戦します。
野盗は、明智光秀(十兵衛)を目掛けて銃を撃ちますが、外れて後ろにいた与八の肩に当たります。
与八は痛みと驚きで倒れますが、明智光秀(十兵衛)らは犠牲を出しながらも野盗を追い払います。
明智光秀(十兵衛)らは鉄砲を知りませんので、火を噴く鉄の塊のようなものを目撃し驚いています。
それは、鉄砲という堺でしか手に入らないものだと菊丸(岡村隆史)に教えてもらいます。
菊丸とは野盗に捕らえられ、連れ去られそうになった三河出身の農民です。
明智光秀(十兵衛)(長谷川博己)は、美濃では見たことない鉄砲のことが気になっていました。
鉄砲のことなどを主君・斎藤道三(利政)(本木雅弘)に、伝えたい明智十兵衛光秀。
斎藤道三に直接会うのは恐れ多いと、父代わりの叔父・明智光安(西村まさ彦)からも止められています。
稲斎藤道三のいる葉山城付近まで行き偶然通らないか期待していたところに、嫡男・斎藤義龍(高政)(伊藤英明)に出会います。
十兵衛光秀と斎藤義龍は、幼馴染みです。
(※史実上の説でなくドラマの設定です。)
斎藤義龍に道三に取り次いでもらえました。
明智光秀(十兵衛)は、野盗に襲撃に遭ったこと、鉄砲のことを道三に伝えます。
野盗の襲撃は今年に入って3度目、鉄砲を野盗は知っているのに、自分は知らない。
鉄砲のことを知りたい、鉄砲のある堺に行き鉄砲を持って帰りたい、それを美濃に役立てたいと言います。
しかし、道三(利政)は渋ります。
また、道三(利政)の正室は、小見の方(おみのかた)(片岡京子)ですが、病に倒れていました。
明智光秀(十兵衛)は、小見の方を診る医者も連れてくると道三(利政)に言います。
小見の方は、明智光秀(十兵衛)の叔母に当たる人物です。
道三は了承し、明智光秀(十兵衛)は母・牧にも許可をもらい1か月の旅に出ることになりました。
第一回あらすじ②鉄砲を探す旅へ
旅の中で鉄砲を手に入れるために「刀鍛冶の宗次郎」という人物のところへ行けば良いことを知ります。
堺の宗次郎のいるお店にたどり着いた十兵衛光秀。
そこで、足利将軍家の奉公衆・三淵藤英(谷原章介)(敬称略)に会います。
十兵衛光秀は、三淵藤英に主を尋ねられたので、美濃の齋藤道三と答えます。
足利将軍家の奉公衆・三上という武士に、道三は成り上がりの戦国大名、田舎者大名だと笑われます。
三上を嗜める三淵藤英。
二人とも室町幕府の奉公衆、つまり側近ですが、三淵藤英の方が立場が上のように見えますね。
三上は、史実では確認できない人物なのでハッキリ分かりませんが。
三上は、十兵衛光秀に鉄砲を買わせたくない様子。
宗次郎は三淵藤英に鉄砲の用意できたと渡し、鉄砲を渡し試し撃ちをすることになります。
三淵藤英が試し撃ちをする様子を十兵衛光秀も見せてもらいました。
三淵藤英は砲弾後、筒を掃除し弾をつめるので、時間がかかり戦には不向きであることを十兵衛光秀に話ます。
そして三上は、田舎者の美濃、タヌキを撃つには良いとバカにし、一同、笑いを堪える場面がありました。
宗次郎は、明智光秀(十兵衛)に既に注文も入っているので、2~3か月待ちになると伝えます。
明智光秀(十兵衛)は諦めるしかない雰囲気でしたが、そんな時、十兵衛光秀を助けてくれたのは、三好長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)。
松永久秀は、低い身分から這い上がった光秀の主君を尊敬しているとのこと。
また松永久秀と三淵藤英は、対立関係にあります。
十兵衛光秀は、損得勘定で動く斎藤道三は好きではないそうですが、久秀と仲良くなります。
松永久秀に気に入られ、お酒を酔いつぶれるまで飲みます。
朝になり、明智光秀(十兵衛)の枕元には銃があります。
久秀からの贈り物のようで、また会おうという手紙もありました。
明智光秀(十兵衛)は、久秀に感謝し銃を背負って京へ向かい、医者を探すことにしました。
第一回あらすじ③名医に出会う十兵衛
人伝えに望月東庵(堺正章)(敬称略)という名医がいると聞き、望月東庵のいる京へ向かいます。
京は都であるものの、戦で貧困の多い町になっていました。
無事にたどり着きますが、望月東庵の助手・駒(門脇麦)から銭の取り立て人と勘違いされます。
(※望月東庵医師、駒ともにドラマ上の架空人物です。)
先生はお金がないと言い、駒は質屋で物を売り、その日のお米を買っていてお金に困っている様子。
十兵衛光秀は、駒に京の名医を美濃へお連れしたいと話、望月東庵に会わせてもらいます。
100貫という大金で依頼をしましたが、大名や公家の脈を診るのをやめたと断られてしまいます。
明智光秀(十兵衛)は、諦めて去ろうとしますが、盗賊が押し寄せ、京の町に戦火が広がります。
民家が燃え、その中には子供がいるといいます。
火の手がまわり危険な民家に十兵衛光秀は入り、無事に子供を助けます。
一同、安堵と感動に包まれます。
お礼をいう駒(門脇麦)、戦火の炎で親を亡くし、自身は助け出された過去を話します。
通りがかりのお武家さまに助けられ、戦争孤児となり望月東庵に拾われた子でした。
戦が怖くて泣いていた駒に、助けてくれた人が、
「いつか戦のない世がくる、戦のない世をつくれる人が出てくる、その人が麒麟をつれてくる。
麒麟は穏やかな国にやってくる不思議な生き物だよ、その人が麒麟を連れてくる」
って言ったそうです。
十兵衛光秀は、旅をしてわかったそうですが、決意したように話します。
「どこにも麒麟はいない、何かを変えなければ、美濃にも京にも麒麟はこない」と真剣な表情の十兵衛光秀。
そこへ望月東庵が現れます。
十兵衛光秀の姿に感動した望月東庵、家が燃え直すには金がかかる、いっそ、美濃にでも行くかと美濃行きを承諾します。
そのような中、尾張の織田信秀(高橋克典)が、美濃に攻め込む構えを見せます。
それに対し、道三は急ぎ兵をだせと慌ただしく戦の準備をさせます。
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第一回「光秀、西へ」の感想
大河ドラマでは、主人公の幼少期から描かれることがありますが、麒麟がくるでは、光秀の青年期から始まりましたね。
伊達政宗や徳川家康などのように、幼少期に特筆な出来事が無ければ、青年からのスタートで良いかなという感想です。
特に明智光秀は、織田信長に出会う前まで、殆ど分かっていないという謎の人物です。
幼少期を無くし、応仁の乱で乱れた世からのスタート、時代背景も分かりやすいと思います。
長谷川博己(敬称略)の持つ雰囲気で、光秀の知性と上品さを表現できて主演選びが良いとも思います。
また、大河ドラマでは珍しく、カラフルな衣装が印象的な「麒麟がくる」でしたね。
なんでも、いつ亡くなるか分からない時代、比較的平穏な時は、町中ではカラフルな衣類を着ていたという考証があるそうです。
ですが、戦乱の波は押し寄せます。
麒麟がくるの中での光秀は、文武両道で道徳心のある青年に描かれていますね。
個人的な所感ですが、実際の光秀も近い人柄で相手を思いやることのできる人だったと思っています。
人生の最後が謀反で終わったことで、悪いイメージがあり、それを覆す史料も少ない光秀ですが、断片的に見える光秀像は、悪い人に思えない面があります。
なので、麒麟がくるでの光秀は違和感なく見れ、良かったなという感想も持っています。
またご飯を食べている時、家のドアが大きく開いていたのですが、寒くないのかな、この時代の人は凄いなと思っていました。
そして、やはり土岐源氏の出自という設定ですね。
名門土岐家の分家・明智家が出自であるとする説は、一番有力な説なの納得です。
鉄砲を探す旅とのことですが、史実上で光秀と鉄砲の話は、光秀の鉄砲の腕が凄く良かったという逸話が残っています。
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そして、堺に着き堺の発展した様子に驚く光秀。
堺の栄えている様子と、京の戦乱で貧困になった様は、対照的に感じました。
当時は、離れた土地のことは、十分に知らなかったと思いますし、堺の様子にさぞかし驚いたでしょうね。
そして、戦国時代は日本史上、最も悲惨な時代ともいわれるそうですが、京のあり様や駒が戦争孤児になった話などは、その時代背景をもの語っているように感じます。
第一回には大塚明夫が、鉄砲を売っている宗次郎役で出演していましたね。
大河に出演できて嬉しいとのインタビューを見ていたので楽しみにしていました。
大塚明夫と吉田鋼太郎が似ていたので、そこが気になてしまいました。
また松永久秀は、アクの強い人物で演じるのが難しそうですが、吉田鋼太郎(敬称略)は適任に思えました。
また、光秀のお金をチラチラ見ていたので、盗むのかと思いましたが、枕元にプレゼントとはサプライズですね!
アクの強い人物といえば、齋藤道三もですが、本木雅弘の演技にはまだ慣れていなくてピンときません…。
斎藤道三役としては、若いような…。
難しい道三の演技、今後が楽しみにしてます。
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