麒麟がくる40話あらすじ、感想 松永久秀の決意と「平蜘蛛」

麒麟がくる40話のあらすじ、感想を書いています。

織田軍が本願寺に攻めあぐねる中、本願寺や上杉謙信に呼応して、松永久秀が離反します。

信貴山城に籠る松永久秀の運命と、名品の茶器「平蜘蛛」の行方について描かれた回です。

目次

天然の要塞に守られた本願寺

天正5年(1577年)夏、織田軍は、顕如(武田幸三さん)率いる大坂本願寺攻めに手を焼ていました(石山合戦)。

なだらかな丘の上にある本願寺は、河口付近にある為水運の拠点であり、また陸上交通の要地でもあります。

立地に恵まれた本願寺は、商業都市を抱え、天然の要塞に守られた大きな城砦のような寺なのです。

石山本願寺(大坂本願寺)推定地

本願寺は大阪城公園内のどこかと推定されている

元亀元年(1570年)から始まった本願寺との戦は、未だ攻略の目途が立ちません。

織田軍と本願寺の戦は、今回で3度目ですが、既に1年以上の月日が流れていました。

そのような中、織田方として本願寺攻めに従軍していた松永久秀(吉田鋼太郎さん)が、突然逃亡しました。

煕子に先立たれた光秀の晩年

明智光秀(十兵衛)(長谷川博己さん)は、戦続きの日々を過ごす中で、いつの間にか50歳になっていました。

年を重ねたことで、若い頃と違い、ふと疲れを感じる時があります。

明智光秀は、京の館にいて亡くなった煕子(木村文乃さん)のことを思い出していました。

心の支えであった煕子を失ったことは、特に辛い出来事であり、光秀は寂しい思いをしています。

煕子が亡くなった際、光秀は煕子の爪の切れ端を密かに残して、小物入れに入れて偲んでいるのです。

光秀の妻・煕子のお墓

煕子の方のお墓

元々、光秀は口数が少ない人でしたが、今はたま(芦田愛菜さん)を相手に、思い出話をすることがあります。

たまは、父・光秀の変化を悲し気に駒(門脇麦さん)に語ります。

たまは、駒から薬について教わっており、光秀の館で話していたのです。

たまの覚えは早く、光秀の腹痛くらいなら、調合できるだろうと駒は太鼓判を押します。

そして、駒は伊呂波太夫(尾野真千子さん)からの文を預かっていると言い、光秀に渡します。

いつもの神社で、ある人物が光秀を待っていると書いてあり、退室した光秀は人目を避けて神社に向かいます。

すると、ある人物と会っていた様子の三条西実澄(石橋蓮司さん)に出くわします。

三条西実澄は、正親町天皇(坂東玉三郎さん)が光秀と話がしたいと仰せなので、後日、御所に参内して欲しいと言います。

正親町天皇が、信長の今後を気にかけているようです。

三条西実澄を見送った光秀が、小屋に入る瞬間を、怪しげな人物が目撃しています。

そのことに全く気が付かない光秀が入室すると、松永久秀が待っていました。

松永久秀の決意

伊呂波太夫とお酒を飲みながら上機嫌な松永久秀に、光秀は怒りがこみ上げてきました。

お酒が得意でない光秀ですが、飲まずにはいられないと言い、お酒を飲み始めます。

2ヶ月前、加賀で戦中であった羽柴秀吉(木下藤吉郎)(佐々木蔵之介さん)が、無届けの離陣をして、近江に帰ってしましました。

総大将を任されていた柴田勝家(安藤政信さん)と大喧嘩をした為です。

どんな理由があろうとも、戦の最中に離脱すれば、死罪になります。

当然、秀吉の離陣は、信長(染谷将太さん)の逆鱗に触れ、自害させられそうになりました。

しかし、織田家家臣一同で必死に取り成し、許しを得た経緯があります。

そのことは、松永久秀も知っているはずであり、久秀も信長から自害を命じられてもおかしくない状況であると光秀は怒っていたのです。

久秀は秀吉の気持ちに理解を示し、上杉謙信相手に無能な柴田勝家を総大将にした信長の責任であると言ってのけます。

柴田勝家は織田家譜代の家臣であり、家柄により総大将に選ばれたのだと久秀は考えていました。

松永久秀は、生まれが低い身分でも、実力があれば信長に取り立てられると評判であるが、違うと思っています。

それは大和についても同様であると久秀は言います。

大和の守護・原田直政が亡くなり、久秀は自身が領主に返り咲くものと思っていたようですが、信長は筒井順慶(駿河太郎さん)を大和の守護に据えました。

久秀は成り上がり者ですが、筒井家は大和の古くからの領主であり、筋目が良いからであると久秀は言います。

信長に考えがあるのではないかと光秀は言いますが、久秀は既に信長と袂を分かつ決意をしており、本願寺に寝返ると言い放ちました。

本願寺に味方すれば、大和の支配を任せると約束を得ているそうです。

本願寺や上杉謙信に呼応する

本願寺は西国の雄・毛利氏と同盟を組み支援を受けています。

越後の上杉謙信は、柴田勝家を総大将とする織田軍を破り(手取川の戦い)、上洛する構えを見せています。

手取川の戦いを詠った落首

手取川の戦いを詠った落首(織田軍の大敗)

光秀が手を焼いている丹波国も、それら反信長勢力と繋がっています。

敵に囲まれた信長は、天下静謐には程遠く、風前の灯火にも見える状況です。

しかし、信長から畿内の差配を任されている光秀は、松永久秀と戦をすることになります。

光秀との戦も覚悟の上であるという久秀に、光秀は言葉を失います。

松永久秀の「平蜘蛛」

光秀と敵対する覚悟をした久秀は、見せておきたい物があると言います。

そして、傍に置いていた木箱の蓋を開け、天下一の茶釜「平蜘蛛(ひらぐも)」を見せます。

「平蜘蛛」は信長も喉から手が出る程欲しがっている茶釜ですが、久秀にとって命の次に大事な物であり、意地でも渡したくないと思っています。

しかし、止む無く渡すことになるのなら、光秀になら渡しても良いと言いながら、「平蜘蛛」を床に置きます。

光秀が久秀に出会ったのは20歳の頃で(1話)、その時から信頼し助け合ってきた間柄です。

久秀も本心では光秀と戦いたくありませんが、久秀にも意地があり引き下がれません。

当然、光秀も久秀との戦は望んでおらず、久秀の離陣が許されるよう、命懸けで信長に許しを乞うと説得を試みます。

そして光秀は、敵にならないで欲しいと頭を下げて懇願しますが、意地があると言い光秀の願いを退けます。

「平蜘蛛はワシだ」という久秀は、例え討たれたとしても、「平蜘蛛」は光秀の手の中で生き続けるから良いのだと言います。

久秀は目に涙を浮かべながら、光秀にお酒を勧めます。

久秀は「平蜘蛛」を伊呂波太夫に預け、久秀が敗北したら光秀の元に「平蜘蛛」が渡り、久秀が勝てば戻ってくると言います。

光秀は大きな声を出し、「平蜘蛛」など欲しくない、戦をしたくないと涙ながらに訴えますが、久秀は無言でした。

松永久秀 茶器と共に焼滅

同年の秋、松永久秀は、反信長勢力の大坂本願寺、越後の上杉謙信らに呼応し、大和の信貴山城に籠城しました。

信長は、久秀討伐の総大将を織田信忠(井上瑞稀さん)に任じ、明智光秀、細川藤孝(眞島秀和さん)などを出陣させます。

そして、佐久間信盛(金子ノブアキさん)は、光秀に信長の密命を伝えます。

それは、織田軍が勝利し、久秀が命乞いをしてきたなら、久秀の無傷の茶道具と引き換えに許しても良い、中でも「平蜘蛛」は必ず差し出させるようにとのことです。

もし、差し出さないのであれば、見せしめとして磔にせよとの下知を伝え、去って行きました。

佐久間信盛と入れ替わるように、嫡男・忠興(望月歩さん)を連れた細川藤孝がやって来て、忠興が光秀に挨拶します。

光秀は、先日の片岡城攻めでの忠興の働きぶりを称賛します。

忠興は光秀に褒められたことを喜び、信貴山城攻めの先陣に加えて欲しいと願い出て、光秀は承諾します。

信貴山城址

信貴山城址

反信長勢力の要である上杉謙信は、能登に侵攻し、勢いに乗りこのまま上洛となれば、信長にとって脅威になる相手でしたが、進軍が止まっていました。

その為、織田軍は信貴山城攻めに大軍を割け、上杉を当ていしていた久秀は窮地に陥ります。

松永久秀は、圧倒的な兵力差により絶望的な戦いになりながらも、織田軍の猛攻に耐えますが、いよいよ最期の時が訪れます。

久秀自身が信貴山城に火をかけ、家臣に自身の首と名物を焼き払うよう命じます。

燃え盛る炎の中、久秀自身で腹を切った後、立ち上がり、信長に対して咆哮しながら息絶える壮絶な最期です。

こうして、久秀は名品の茶器と共に焼滅、70年の生涯を閉じたのです。

松永久秀の墓

松永久秀のお墓

松永久秀は織田信長を裏切り茶器と共に亡くなった

神仏の祟り

その後、安土城に登城した光秀は、久しぶりに帰蝶(川口春奈さん)に会います。

その頃、信長は声をあげて涙しており、帰蝶が言うには時々泣いているようです。

松永久秀の最期を悼んでなのか、名品の茶器の無残な姿が悲しいのか、帰蝶にも信長の気持ちが分からないと心情を吐露します。

また、信長は何かに怖がっているように帰蝶には見えるようです。

駿河国には富士という高い山があり、高い山には神仏が宿る為、登った者には祟りがあると言われていると帰蝶は言います。

信長は足利将軍と同じ身分である右大将に任命されており、高い地位に上り詰めました。

帰蝶は高みを目指した自身も一緒に祟りを受けるかもしれないと考えます。

けしかけたのは自身も同様であると思った光秀は、一緒に祟りを受けなくてはならないと言います。

信長は祟りを恐れて泣いているのかもしれないと帰蝶は思いますが、少し疲れたと言いながら、ふと立ち上がります。

天高くそびえる安土城は、石段が多過ぎて登るのも大変です。

安土城の階段

安土城の石段

戦の度に、親しい人を失うことも堪えているようです。

帰蝶は、かつて暮らした鷺山の麓にある館に戻って暮らす意思を伝え、太平の世が訪れたら一緒に渋いお茶でも飲もうと言います。

鷺山の山頂にある鷺山城跡

輿入れ前の帰蝶が暮らしたという鷺山城跡

そう約束した帰蝶と光秀は、軽く微笑み合います。

佐久間信盛は役立たず

そこへ信長がやって来て、久秀の茶道具を無傷で持ち帰るよう命じたのに、佐久間信盛は役立たずであると不満を口にします。

佐久間信盛から信長の下知を聞いていた光秀は、信貴山城から火の手があがり、どうにもならなかったことを詫びます。

信長は光秀に怒っている様子はなく、佐久間信盛に命じたのだと言います。

帰蝶が退室しようとすると、信長は帰蝶に皮肉を言います。

信長を見捨てて鷺山に帰る話を光秀にしたのかと。

帰蝶が安土城を出ることは、昨日聞いた話だと信長は不満そうに言います。

今後、信長は誰と相談すれば良いのか帰蝶に尋ねると、光秀に相談すれば良いと連れない返事が返ってきたそうです。

どう思うか聞かれた光秀は、弱りましたなと言うと、信長はジロッと睨みます。

光秀が内心、信長についていけないと感じているのを見透かしいたように、困るのは光秀か信長かと問います。

どちらもである旨、光秀は答え、信長は気を取り直して本題に入ります。

「平蜘蛛」の行方

信長は佐久間信盛に命じて、信貴山城の焼け跡から「平蜘蛛」を探しましたが、欠片すら見つからないと言います。

戦の前に誰かに預けたのだろうと信長は考え、久秀と親しかった光秀に何か聞いていないか問います。

光秀は何も知らないと嘘をつきますが、信長は解せぬ様子です。

上杉謙信と通じているとの情報を得ていた信長は、大和と京に忍者を忍ばせていました。

本願寺戦を抜け出した久秀は、伊呂波太夫のいる小屋に行き、親しい者達と会い、光秀もその内の一人であると信長は聞いていたのです。

小屋に行ったことを光秀は認め、上杉方に寝返らないよう話をしたと言います。

昔話はしたものの、「平蜘蛛」の話はしなかったという光秀の説明を聞いた信長は、それ以上何も言いませんでした。

いずれ、松永久秀に畿内に領土を与えるつもりであった信長は、久秀の死を残念がります。

松永久秀は何故、裏切ったのか。

久秀だけではなく、帰蝶や正親町天皇も何故、信長に背を向けるのか信長には分かりません。

もう一つ、要件のある信長は、光秀の娘・たまの輿入れ先について話ます。

信長は、たまを細川藤孝の嫡男・忠興に嫁がせるよう言い渡すと、攻略途中の丹波攻めに取り掛かるよう命じました。

一方の信長は、長島一向宗の時のように、本願寺の門徒を焼き討ちにすると言います。

光秀が去った後、信長は光秀が嘘をついたと怖い顔をし、怒りで震えながら秀吉を呼びます。

松永久秀が光秀に「平蜘蛛」を譲ったことは、秀吉が調べており、信長に報告していたのです。

平蜘蛛は松永久秀の罠

光秀が坂本城に戻ると、たまは駒から教わった煎じ薬を作っていました。

坂本城本丸跡の碑石

坂本城本丸跡の碑石

戦から帰った光秀に飲んでもらえるよう教わった秘伝薬であると、たまは言います。

その秘伝薬を光秀が口にしていると、「平蜘蛛」を持参した伊呂波太夫がやってきます。

神妙な面持ちで「平蜘蛛」を手にした光秀は、信長に「平蜘蛛」の行方を聞かれた話をします。

所在を知っていることを話せば楽になるのに、何故か言えなかったと。

そうか、これは「松永久秀の罠」であると光秀は言い、笑い出します。

伊呂波太夫は生前久秀から託された言葉を光秀に伝えます。

久秀が言うには名物を持つ者は覚悟が要る、誇りを失わない者、志が高い者、心が美しい者、久秀自身はどこかに覚悟を置き忘れてしまったそうです。

丹波攻めのあと正親町天皇に拝謁を願う光秀は、去ろうとする伊呂波太夫に尋ねます。

今の世や信長のことを正親町天皇はどう思っているのかと。

伊呂波太夫は三条西実澄に伝えると言うと退室しました。

かおりん
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麒麟がくる40話の感想

麒麟がくる40話では、光秀の盟友として描かれた松永久秀がついに亡くなりました。

登場していない回もありますが、1話から登場して40話まで、こんなに松永久秀をしっかりと描いた大河ドラマは珍しいと思いました。

麒麟がくるのセリフにもあったように「平蜘蛛」は、天下一の名物と言われています。

久秀が自害する際に叩き割ったというのが通説ですが、破片を集めて復元されたとも言われていて真相は不明です。

麒麟がくるでは、明智光秀に「平蜘蛛」が託されており、新鮮に感じました。

コロナの影響か、戦の場面は殆どありませんでしたが、吉田鋼太郎さんの渾身の演技で楽しめました。

松永久秀と言えば梟雄というイメージから、人間味があり、愛くるしい新たな久秀像を作ってくれたように感じます。

光秀は煕子に続いて、盟友・松永久秀も失い、強烈な喪失感を感じたのではないかと思います。

 

場面は変わって、久しぶりに帰蝶が登場しました。

信長の無念の最期を悟るかのように、「祟り」を受けるのではないかと案じているのが印象に残りました。

麒麟がくるの前半では、信長の軍師かのような活躍でしたが、帰蝶が信長の元から離れる決意をしたのは意外に思いました。

これで、帰蝶は本能寺の変の後も存命かと思いますので、最期、信長と光秀を悼む帰蝶、なんて終わり方も有りだなと思いました。

権力を得た信長ですが、松永久秀に離反され、正親町天皇との間にも距離ができ、帰蝶までもが信長から離れていく…。

偉くなると孤独になる、現代でも有るように思いました。

安土城は240畳という広大なセットとのことで、大きな広間でしたが、大広間が信長の孤独を、より演出していたように感じました。

大広間で、信長から「平蜘蛛」の行方を問い詰められる場面は、ヒヤヒヤしました。

天下一の名品と名高い「平蜘蛛」に対する信長の執念も感じましたし、松永久秀が信長には渡したくないと言っていたので、光秀は嘘をついたのでしょうか。

この嘘は信長に見破られていますので、二人の間に溝ができるのかなと思いました。

今後、更に溝が広がって、光秀が暴君・信長を討つという流れが「松永久秀の罠」ということでしょうか。

また、ズル賢くなった秀吉も恐ろしく思いました。

40話は最近の中で一番面白かったですし、佳境にさしかかり、どのような結末になるのか楽しみです。

参考・引用・出典一覧

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • かおりんさん、こんばんは!

    おっしゃる通り、これほど松永久秀を詳しく描いたドラマは初めてだったのではないかと思います。

    吉田鋼太郎さんの魅力も相まって、「梟雄」のイメージだった久秀が自分を大事にしない信長に不満をもち、落胆し、最終的には謀反を起こす姿は人間らしくて素晴らしかったですね。

    • こんにちは。
      ありがとうございます。
      吉田鋼太郎さんの松永久秀は、人間らしくて良かったですね。
      キャスティングは、吉田鋼太郎さんで良かったと思いました。
      いままでのヒールというイメージより、吉田久秀が史実に近いかも?とも思わせてくれました。

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