麒麟がくる18話あらすじ、感想記事です。
明智荘から脱出を試み、伊呂波太夫の導きで、越前に行く明智光秀。
朝倉義景に謁見し、越前に身を寄せることになります。
駒の恩人が、光秀の父・光綱と分かる場面、織田信勝が織田信長に謀反を企てる話など見どころ満載です。
明智荘から脱出
明智光秀(十兵衛)(長谷川博己さん)は、斎藤道三(本木雅弘さん)に組みしたことで、斎藤義龍(高政)(伊藤英明さん)に敵視されます。
義龍(高政)軍は明智城に攻め寄せ、勝ち目のないことを悟った明智光安(西村まさ彦さん)は、光秀に落ち延びるように命じました。
光秀は、光安の息子・明智左馬助(間宮祥太朗さん)、妻・煕子(木村文乃さん)、母・明智牧(石川さゆりさん)らと共に明智荘の脱出を試みます。
そこへ、駒(門脇麦さん)と菊丸(岡村隆史さん)が駆け付け、美濃から尾張に向かう道は、義龍(高政)の見張りが大勢いると伝えられます。
北が手薄だという菊丸の言葉で、北に向かうことにしました。
逃げる途中、火に包まれた明智城を目にし、一同光安を案じましたが、光安の意思を汲み先を急ぐのでした。
明智家の残党狩りに警戒しながら進んでいると、伊呂波太夫(尾野真千子さん)に出会いました。
伊呂波太夫は、帰蝶(川口春奈さん)に明智家の人をお助けするように命じられたと言いましたが、警戒する雰囲気がありました。
すると、伊呂波太夫を姉と慕う駒が、私の親しい方と言います。
そして、逃げ道は越前しかないという伊呂波太夫の言葉通り、越前へ向かうことになりました。
暫く歩くと小屋があり、一晩泊まってから、明日、越前の朝倉様のところへ行くと伊呂波太夫から告げられました。
小屋で駒は、藪で怪我をしたという煕子の手当をしていました。
一方の光秀は、水を汲みに行っていました。
そこへ菊丸が現れて、駒に「何処までもついて行きたかった」けれど、駿河に戻ると光秀に言い去って行くのでした。
駒の命の恩人は明智光綱
手当をしてもらった煕子は、駒が何故よくしてくれるのか不思議に思い尋ねました。
すると駒は、以前、明智家の人によくしてもらったこと、命の恩人のことが気になっていると答えます。
駒が3歳の時に戦に巻き込まれ、火事の中から救い出してくれた恩人のことです。
そして恩人が「麒麟」の話をして、戦に怖がる駒を慰めてくれたのだと言います。
「麒麟」という言葉を聞いた牧は、ハッとした表情になり、駒にその時に負った腕の傷跡があるかと尋ねます。
火の粉によって傷が出来たことを、牧は知っていたのです。
何故、知っているのか不思議に思いながら、駒は傷跡を見せます。
牧の亡き夫で、光秀の父である明智光綱が、付き人として京へ上った際、火事に遭ったのだと牧が言いました。
明智光綱は、火事から小さな女の子を救い出し、旅の一座に預けたのだと話していたそうです。
その後も、助けた女の子のことを気にかけ、京へ行く度に探していたのだと言うのです。
駒がずっと探していた命の恩人は、光秀の父だったのです。
駒はいつか恩人に会えると期待していましたが、既に亡くなっていることを知り悲しみます。
牧は、夫・光綱のことを駒から聞けて嬉しいと励まし、いつか戦は終わると言うのです。
光綱の話は、帰ってきた光秀も聞いていましたが、終わると外に出ます。
光安から受け継いだ桔梗の旗を眺め、光安に託された明智家を再興するという願いを思い出していました。
光秀、朝倉義景に謁見
翌日、光秀一行は、越前一乗谷へ落ち延び、越前の繁栄と戦国の世とは思えない穏やかさを目の当たりにしたのです。
そして、朝倉館にて、朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)に謁見しました。
朝倉義景の継室は、名門の公家・近衛稙家(このえ たねいえ)の娘で、伊呂波太夫は幼少期に、近衛家に拾われ育てられていました。
朝倉義景の継室とは、幼い頃、共に過ごした仲になるようです。
朝倉義景は、近衛の姫との間に子が出来ず、内心悩んでいました。
なので、近衛に頼まれた伊呂波太夫が、姫を近衛家に返すつもりか探っていると疑っていたのです。
キッパリと否定した伊呂波太夫は、光秀を越前に匿ってもらいたいと頼みます。
すると朝倉義景は、細川藤孝(幽斎)(眞島秀和さん)からの文を見せます。
細川藤孝(幽斎)は、もし光秀が落ち延びたら、よろしくお願いしたい旨の文を、色々な国に出していたのです。
争い事を好まない義景は、光秀の受け入れを渋りますが、結局引き受けてくれました。
その上、朝倉義景はお金もくれると言いますが、光秀は断りました。
取り計らってくれた細川藤孝(幽斎)や帰蝶が、お金をもらったことに等しくなると案じた為でした。
伊呂波太夫にお礼を言った光秀は、空いていると言われた小屋を訪ねるとボロボロでした。
掃除をしたくても、身一つで落ち延びお金が無かったため、お金がなく質に行くことになりました。
光秀は、父・光綱(尾関伸次さん)の形見の数珠を質に入れると聞かず、質の場所を知っている駒を案内人に、煕子が一緒に行きたいと言うのでした。
左馬助の護衛で質に行き、形見の数珠ではなく、煕子の帯を質に入れました。
帯の代わりはあっても、光綱の形見である数珠の代わりはないと煕子が考えた為でした。
一方、小屋では、光秀と牧が話していました。
戦が好きでなかった光秀ですが、負けて全てを失い無力さを痛感していました。
牧は光綱から聞いた言葉であると言い、人は浮き沈みがあり、沈んだ時にどう耐えるかが大切だと光秀に諭します。
光秀は小屋から漏れる光を見ながら、父・光綱との思いでを振り返りながら、誇り高く生きようと決めたのです。
その後、駒は伊呂波太夫と帰る為、明智家の人に別れを告げます。
駒は命の恩人に何もできず無念だったと言いますが、光秀、牧、煕子はとても感謝していました。
織田信勝の謀反
その頃、尾張の清州城。
織田信長(染谷将太さん)の後ろ盾であった、齋藤道三が亡くなったことで尾張にも影響を与えたのです。
織田信長より、弟・織田信勝(木村了さん)の方が、領主に相応しいと考えた家臣らによって内戦が起きていました。
戦は信長の勝利で終わったものの、再度、信勝が謀反を企ていると柴田勝家(安藤政信さん)より密告がありました。
柴田勝家は信勝の家老ですが、尾張の行く末を案じてのことだと言います。
織田信勝は、斎藤義龍(高政)と通じていたのです。
斎藤義龍(高政)は、今川義元(片岡愛之助さん)と通じていますので、協力し合い尾張を飲み込んでしまうのではないかと危惧していました。
先の信勝との戦で信長が勝利したものの、母・土田御前(檀れいさん)の願いを聞き入れ、信長は許していたのです。
許した信勝に命を狙われた信長は、自身を愚かだったと思っていました。
信長は帰蝶に膝枕をされながら、信勝の話をします。
信勝は周りにおだてられて哀れだと信長は思っていました。
信長は勝利したとはいえ、多くの兵を失っていることを帰蝶は案じていました。
帰蝶は信長に哀れなら許すのですかと問い、いつまで付き合うつもりかと信勝に会うように勧めたのです。
信勝を呼び寄せる信長
そこで、病気と偽った信長は、信勝をおびき寄せます。
信勝は信長に礼儀正しく振舞っていました。
そして、美濃から持ち帰ったという、万病に効果のある湧き水を持参していました。
湧き水を差し出された信長は、信勝を討つ為に病と偽ったのだと早々に白状しました。
しかし、信勝を亡き者にすれば、母が悲しむから気が変わったと信長は言うのです。
そして、賢くて母に愛された信勝を妬んでいた、何度も討ち果たそうとした旨を話ます。
すると信勝も戦に勝ち、国を治める信長が疎ましいと言います。
そう聞いた信長は、「それゆえ高政と手を結んだか」と言い、涙を流しました。
そして、信勝に湧き水を飲むよう言い渡します。
湧き水には、信勝が入れた毒が入っていることに信長は気が付いていたのです。
拒んだ信勝ですが、信長に何度も飲むよう脅され、信長の家臣らも部屋に入ってきました。
縁側にいてうっすらと笑みを浮かべる帰蝶、一人部屋に残り胸騒ぎのする母・土田御前が映し出されます。
場面がかわると、湧き水を飲み、息絶えた信勝の姿がありました。
麒麟がくる18話の感想
ユースケ・サンタマリアさんの義景が初登場しましたね。
掴みどころのないユースケ義景ですが、いい味が出てたと思いました。
家臣の床掃除に義景が付き合っていたのは、道三とは違うタイプで面白く感じました。
また、京にも負けない程に繁栄していたという越前の様子が伝わってきました。
越前での光秀の痕跡はわずかしかありませんが、今後どう描かれるのでしょうか。
命辛々、落ち延びた光秀は、全てを失っていました。
それでも「誇り高く」生きることを決めた光秀ですが、「誇りを失わない」ことは、本能寺の変に向けてキーワードになりそうですね。
史実上の煕子は、賢い人で、出世前の光秀を支えたと云われています。
質屋にさり気なくついて行き、光綱の形見の数珠ではなく、煕子の帯を売った場面は、賢くて機転の利く煕子を表していたと思いました。
以前名前は出てましたが、安藤政信さん演じる柴田勝家も初登場でしたね。
柴田勝家は猛々しいイメージがあるので、今はしっくりきませんが、新しい勝家像が見れるかもしれないと今後の演技に期待しています。
光秀夫婦は、ほのぼのとしていますが、信長夫婦は違いますね。
帰蝶は、信勝を討ち滅ぼすことを望んでいたのでしょう。
野放しにしていたら、夫・信長の命が危ないので、仕方ない面はあると思いますが。
信勝と手を組んだ高政は、道三を亡き者にしましたが、もう一人女道三(帰蝶)がいるということですね。
信長と信勝の緊迫したシーンは、見応えがありました。
涙を流した信長、殺さなければならなくなった失望感でしょうか。
信長の孤独や狂気を表現しながらも、帰蝶には柔らかい表現を見せて、膝枕で甘える。
染谷将太さんは、信長のイメージに全く合いませんでしたが、キャスティングした人は凄いと思いました。
役者の演技力があれば、お金をかけた合戦シーンでなくても、十分楽しめると思いました。
また、何度も生唾を飲み込むことで、恐怖を表現した信勝の演技も良かったと思いました。
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[…] 子の機転で売らずに済み(18話)、今もその数珠を大事に持っています。 […]