2020年大河ドラマ「麒麟がくる」7話のあらすじと感想を書いています。
織田信秀から、和議と織田信長の妻に帰蝶を迎えたいとの申し入れがありました。
しかし、帰蝶は、一度目の結婚で辛い思いをしたこともあり消極的です。
帰蝶に嫁に出さないように説得を頼まれた明智光秀(十兵衛)(長谷川博己)は、輿入れ説得を命じられた道三(利政)との間で板挟みになります。
織田信秀、和議を望む
天文17年(1548年)、斎藤道三(利政)(本木雅弘)は、かつて織田信秀(高橋克典)に奪われた大柿城(大垣城)を、奪い返します。
これは、道三(利政)の悲願でした。
一方の織田信秀は、道三方の背後を突こうとしましたが、織田一族が一つにまとまらず、失敗に終わります。
織田信秀と斎藤道三(利政)が戦をしている時に、清州城の守護代・織田彦五郎が、信秀の居城・古渡城を攻めました。
織田信秀は、元々は織田彦五郎の家来筋の家柄ですが、勢力を伸ばし尾張国の覇権を巡って争うようになっていました。
織田彦五郎に攻められた織田信秀は、古渡城を守るため、大柿城(大垣城)を諦めるしかありませんでした。
これにより織田信秀は、織田彦五郎、美濃の斎藤道三(利政)、駿河・遠江の今川義元(片岡愛之助)、隣接する三勢力と敵対関係になりました。
織田信秀は、一番厄介なのは織田彦五郎、次は強大な軍事力を持つ今川義元だと考えていました。
最近、体力の衰えのような症状のある信秀は、二つの敵であれば対応することが出来ると思っていましたが、三つの敵となると厳しいと感じていました。
そこで、織田彦五郎、今川義元と戦うために、宿敵だった美濃のマムシ・斎藤道三と和議を結ぶ決意をします。
そして、信秀の嫡男・織田信長(染谷将太)の正室に、道三の娘・帰蝶(川口春奈)を迎えたいと願い出たのでした。
光秀の父・明智光綱のことを思い出す
このことは、明智光秀の叔父・明智光安(西村まさ彦)の耳にも入っていました。
帰蝶の生母・小見の方(片岡京子)は、光安の妹(もしくは姉)。
(※史実上では兄弟の可能性がある関係で、ドラマ上でも兄弟ですが、どちらが年長か明確な言葉が見あたりません。)
帰蝶は光秀の従兄妹ですので、光安にとっても他人事ではありません。
明智光安は、光秀の母・牧(石川さゆり)と碁を打っていました。
牧の亡き夫で、明智光安の兄でもある明智光綱を彷彿とさせる牧の戦法は見事で、光安は適いません。
明智光綱を思い出した光安は、信長と帰蝶の結婚を光綱ならば、どう思っただろうかと思いを馳せます。
光安は斎藤道三(利政)から、二人の結婚について意見を求められるものの、答えに困っていたのでした。
翌朝、光秀は駒(門脇麦)と共に、明智荘に戻ってきました。
屋敷には入ると光秀は、駒から傷の手当の仕方を教わりました。
その様子を見た牧は、光秀が深手を負ったことに驚きながら、こんなに深い傷を負って、心配くらいしたいから便りが欲しかったと言うのでした。
帰蝶の気持ちを探るよう依頼される光秀
そんな時、帰蝶が明智荘に飛来する鶴の群れが見たいと言って、光秀の屋敷にやってきます。
光秀に密かに思いを寄せる帰蝶は、本当は光秀に会いに来たのに、あまりに鈍感で、トンチンカンな様子に腹が立ったのか嫌みを言います。
光秀は美濃へ戻った際に、主君・斎藤道三(利政)に挨拶するために稲葉山城へ登城したのですが、道三(利政)には会えず、帰蝶の所へも行きませんでした。
それが気にいらないと、帰蝶は光秀を責めます。
光秀は夜分だったことを理由に言い訳していると、牧が上手くフォローしてくれました。
帰蝶と駒は、以前仲良く談笑した仲ですので、久しぶりに駒に会いに行くよう促してくれました。
再会に喜ぶ、帰蝶と駒。
そして牧は、光秀に明智光安のところへ行くように言います。
光安は光秀に、織田信秀が斎藤道三に和議を申し出たことを話し、光秀は驚きますが、嬉しそうな表情になります。
光安は織田信秀の状況を分かっていました。
信秀には織田彦五郎、今川義元という敵がいるので、斎藤道三(利政)と和睦しないと厳しい状況にあると察していました。
また、和議の証として帰蝶の輿入れを要請されているのですが、その話を聞いた帰蝶は拒否したそうです。
その上、帰蝶は口をきかなくなり、困った道三(利政)が光安に意見を求めたという経緯でした。
良い案が浮かばず困っていた光安ですが、帰蝶と従兄妹同士で、幼馴染みでもある光秀に帰蝶の気持ちを探るように申し付けるのでした。
帰蝶からも依頼され板挟みになる光秀
その後、光秀が屋敷に戻ると、駒が藤田伝吾(徳重聡)の子供達とお手玉で遊んでいました。
そこには帰蝶も居合わせていて、光秀は別の部屋に帰蝶を呼びます。
光秀が輿入れの話をするつもりだと察した帰蝶は、一度父に従い結婚したのに、夫を亡き者にされるという悲しい思いをしたと訴えます。
そして、幼い頃の光秀は泣き虫で、それを内緒にして欲しいという光秀の願いを聞き入れ、今まで黙っているのだから、今度は光秀が帰蝶の願いを聞く番だと言います。
光秀から輿入れを反対し、皆を説得するよう頼まれてしまいました。
その頃、駒と牧は居間にいました。
駒は、帰蝶の輿入れの件を耳にしていた為、牧に尋ねていました。
牧は、国の大事なことを簡単に口にしないよう駒に指摘し、女子はいつかは結婚して子を産むものだと言うのでした。
駒は結婚が叶わない人は、どうすれば良いのかと牧に尋ねますが、そこに光秀が戻ってきます。
そして光秀の顔を見て、駒の顔が嬉しそうに明るくなります。
そんな駒の様子を複雑そうに見る牧でした。
尾張・織田家の経済力
斎藤道三から呼ばれた光秀と明智光安は、稲葉山城に登城します。
道三から帰蝶の輿入れについて意見を求められ、光安はやむを得ないという見解を示す一方、光秀は結婚することで事実上、織田家の人質になる帰蝶の身を案じます。
織田家との和議は、帰蝶を嫁に出すほどの価値があるものか、光秀には分からないと言い、帰蝶を説得する役目は出来ないと本音を言います。
すると道三は、烈火のごとく怒り、光秀に帰れと怒鳴ります。
一礼して帰る光秀を凄い顔で睨みつける道三ですが、光安に光秀を呼び戻させます。
道三は落ち着きを取り戻し、呼び戻された光秀と話をしています。
松永久秀から道三に、光秀に世話になったと礼状が届いたそうで、あの松永殿が礼状を書くのは、よっぽどの事であると褒められます。
そして、道三は光秀に、尾張の織田と和議を結びたい理由を話出します。
以前、洪水で、天皇のいる御所の塀が流された際、織田信秀が修繕費として4000貫寄進したそうです。
今川義元は500貫、美濃の守護・土岐家は1貫も出せてないと言います。
道三が目を付けたのは、尾張の財力、それを生み出す海でした。
海の魚があれば食べていけて、諸国の品々を積んだ船が港に来れば市場ができ、商人が集まれば大きな利益が生まれる。
尾張はそのように豊かな国になったのだと言います。
一方の美濃には海が無く、豊かにするために海が欲しい、尾張の海が欲しくて戦をしてきたようなもの。
和議を結べば海が近くなる、国が豊かになる、帰蝶にそう話て欲しいと命じれれます。
道三(利政)に反対する義龍(高政)
その後、光秀が帰ろうとすると、道三の息子・斎藤義龍(高政)(伊藤英明)の使者から、呼び止められます。
斎藤義龍(高政)や美濃の国衆は、織田家との和議や帰蝶の輿入れに反対だと言います。
光秀が一度、道三(利政)に命じられた帰蝶の説得を断ったことを聞き及んでいたようで、義龍から称えられます。
国衆を軽んじ、宿敵・織田家と和議を結ぶことは許せず、美濃の守護・土岐家に是非を問いたいそうです。
そして今、明智荘にいる帰蝶を、道三(利政)の元へ帰さないように、申し付けられてしまいます。
織田信長の登場
その頃光秀の屋敷で、帰蝶が駒のアドバイスを受けながら、お化粧をしています。
やがて、光秀が帰ってきて、帰蝶と二人で話します。
そして、帰蝶は織田信長はうつけ者と言われているが、美濃で信長を知っている者がいないので、どんな人物か見てきて欲しいと光秀に頼みます。
光秀を慕う帰蝶は、光秀の目で見て欲しいようです。
その言葉に光秀は、「もし良きお方なら嫁がれますか?」と帰蝶に問いますますが、帰蝶は無言のまま場面は変わりました。
翌朝、尾張の熱田へ商いに行く商人に扮して、光秀は旅立ちます。
その後、熱田に着いた光秀は、熱田の活気に驚きます。
熱田には珍しい品々が沢山あり、買い物する庶民も沢山いて、その活気はまるで堺のようでした。
海が欲しいという道三の言葉を思い出しながら歩いていると、行商中の菊丸(岡村隆史)に出会います。
そして、菊丸から織田信長は、毎日漁に出ているので、明け方港で待っていれば信長の顔が見れると教えてくれます。
光秀は菊丸と共に、織田信長の帰りを待っていると、船首に仁王立ちする人物が見え、その人物こそ織田信長でした。
麒麟がくる7話の感想
今回もあっという間に感じました。
帰蝶も駒も光秀に目で思いを伝えていますが、全く気が付かない…鈍感な光秀ですね。
光秀は道三、帰蝶、義龍から命じられ、板挟みで可哀そうになってきます。
義龍が光秀を呼ぶ場面では、土岐氏を支持する国衆らが、道三に反抗する様子も描かれていて、後に起こる戦の伏線だなと思い見ていました。
またしても、菊丸が現れましたね、GPSでも持っているかのような偶然。
菊丸は、周りの商人も知らない信長の情報を持っていましたし、やはり忍者でしょうか?
菊丸が忍者なら、以前、光秀が尾張の帰りに襲われたものの、誰かの投石で救われた話も説明できますね。
そして今回は、織田信長の登場回、朝日を背に漁から帰ってくる姿が初登場という描写は、珍しく新鮮に感じました。
浦島太郎のような腰蓑(こしみの)が気になりましたが、海と海岸で対峙とは良い演出ですね。
今回は、後に第六天の魔王と名乗る独裁者の面影はないですね。
これから、どう変化していくのでしょうか。
織田信長の登場で「麒麟がくる」がもっと面白くなって欲しいですね。
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