織田信長は本能寺を気に入っていて、上洛中の宿所として使用していたと伝わっています。
信長が本能寺に泊まっている最中、明智光秀の謀反により、自害に追い込まれた本能寺の変はとても有名な話です。
4度目の本能寺滞在時の出来事だったそうです。
現在の本能寺には、信長の供養塔や信長の遺品などの文化財も見ることができます。
今回は、観光で文化財などの宝物を見てきましたので、画像と共にご紹介します。
本能寺の見どころ
本能寺の変の後に豊臣秀吉によって、現在の場所に本能寺を再建しました。
なので、現在の本能寺は、本能寺の変が起きた場所ではありません。
しかし現在の本能寺には、沢山の見どころがあります。
登録有形文化財だけでも、表門である「総門」、「本堂」、「織田信長公廟」があります。
また、有料にはなりますが「大寶殿宝物館」には、信長の刀、信長の肖像画、信長愛用の茶道具や茶碗、信長直筆の礼状など貴重な名品が展示されています。
また、本能寺に給仕する「塔頭寺院」という子院が7軒並んでいますし、見応えがあります。
本能寺の見どころを順番に画像付きで記載します。
本能寺の見どころ①《総門》
本能寺は京都の繁華街にあり、大通りから少し入ったところにあります。
近くに商店街もあり、賑やかですが本能寺の表門である「総門」を潜るとたちまち静けさに包まれます。
従来の門は火災により焼失してしまい、1879年(明治12年)に恭明宮(きょうめいぐう)の門から移築されたものだとされています。
恭明宮とは、明治の初期にあった天皇や皇族の位牌や念持仏などを保管する廟所であったそうですが、間もなく廃されたため門が不要になったそうです。
本能寺の見どころ②《本堂》
信長亡き後に、豊臣秀吉の命により現在の場所に移転し、移転後は2度の火事により焼失や再建をし、1928年(昭和3年)に現在の本堂が建てられています。
本堂には、信長の位牌も祀られていますが、撮影禁止でした。
本能寺の見どころ③火伏のイチョウ
境内に大きなイチョウの木があり、本能寺の変の後、移植されたと考えられています。
1788年に起きた「天明の火災」の時に当時の本能寺の本堂も燃え始めたそうですが、このイチョウの木から水が出て人々の命を救ったという言い伝えがあるそうです。
後の世の、禁門の変(きんもんのへん)の火災の時も水がでて火を消したという逸話があり、「火伏せのイチョウ」と呼ばれ現在も大切にされているそうです。
※禁門の変は、蛤御門の変<はまぐりごもんのへん>とも呼ばれます。
そして、本能寺の変の前に2回、本能寺の変の時に1回、本能寺の変の後に2回、合計5回の火災に見舞われていることから、本能寺の「能」の匕(火)の字を嫌い、匕が去るようにと下の写真の字を使うようになったとも云われています。
(諸説あります)
※明治以降に「本能寺」という「能」の字を使った言葉が広まったそうです。
本能寺の見どころ④信長公御廟
信長亡き後、三男の信孝の命によって建てられた織田信長公廟(びょう)もあります。
信長の亡骸は見つかっていませんので、亡骸の代わりに信長の使用していた刀を納め供養塔を建立しています。
本能寺の見どころ⑤大寶殿宝物館
本能寺にある大寶殿宝物館で、信長の遺品の茶道具、甲冑、武具、古文書や本能寺に関する書巻など宝物が展示されています。
上の肖像画は信長ですが、良く知っている信長の肖像画とは少し違いますね。
大きな違いはヒゲの有無とのことですが、顔も違うような…感じがします。
大寶殿宝物館の中は撮影禁止が多いですが、刀は撮影可能でしたので撮影しました。
上の写真は、一番大切そうに飾っていた刀です。
信長が所持していたと伝わる刀は、三条小鍛冶宗近の作品とのことです。
上の写真の刀は、信長の家臣で本能寺の変で殉死した森蘭丸の刀と伝わっているそうです。
こちらは、お土産屋で購入したステッカーです。
大寶殿宝物館にもこの蛙の置物がありましたが、「三足の蛙」といい本能寺の変の前夜、突然鳴きだし異変が伝えたそうです。
本能寺の変の前夜、突然「三足の蛙」が鳴き出したことは伝説です。
本能寺の見どころ⑥の塔頭寺院
本能寺には7つの塔頭寺院があります。
塔頭寺院とは、本能寺とは別の役割を持つ子院とのことです。
恵昇院(えしょういん)、蓮承院(れんじょういん)、定性院(じょうしょういん)、高俊院(こうしゅんいん)、本行院(ほんぎょういん)、源妙院(げんみょういん)、龍雲院(りょううんいん)と本堂の脇に7軒つらなっています。
本能寺の御朱印
御朱印は2種類ありました。
境内寺務所にて1件300円で購入できますが、別々の場所でした。
どちらも並んでいましたので、1つだけ頂きました。
本能寺の基本情報
住所:〒604-8243 京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
電話番号:075-231-5335
※大寶殿宝物館のみ有料
大寶殿宝物館については、こちらの記事に詳しく書きました。
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